2015年7月2日木曜日

あだち充先生の「じんべい」

6月29日に図書館からマンガを3冊借りて来ました。
高橋留美子先生の「高橋留美子劇場1」、
あだち充先生の「じんべい」
清水玲子先生の「パピヨン」です。

どうしてそれを選んだかというと
その3冊が、たまたま図書館のマンガの棚にあったからです。

今回は、あだち充先生の「じんべい」について。

あだち充先生の「じんべい」は、
血の繋がらない父娘のラブストーリーです。
1998年にフジテレビの月9でドラマ化されました。
主演は田村正和さんと松たか子さんでしたが、
SMAPの草なぎ剛さんが出演されていて
SMAPファンの私は観たい観たいと思いつつ
当時は仕事で毎日終電帰りでしたから
テレビドラマを観ている時間がなく、
結局一度も観ないまま終わったのでした。

あだち充先生は小学館のマンガ雑誌で
ヒット作をたくさん描いているマンガ家さんで
少女マンガ雑誌でも
1980年~1981年に週刊少女コミックで「陽当たり良好!」、
1986年~1991年にちゃおで「スローステップ」を描いていました。

私の世代は圧倒的に「タッチ」ファンが多いのですが
私は「みゆき」のファンで、
浅倉南ちゃんより若松みゆきちゃんが好きです。

「みゆき」の若松みゆき

「みゆき」の若松みゆきちゃんのつもり
あだち充先生の作品は、
小さなエピソードを連載でコツコツ積み重ねていって
その積み重ねの結果として最終回がやってくるという感じで
派手ではないけれど、その小さな積み重ねを飛ばすと
物語として成り立たなくなるというか、物足りないというか
「じんべい」は7話で1冊の完結した物語で
それはそれで面白いのですが
「タッチ」や「みゆき」のような長さがあった方が
面白味が増すような気がします。

ただ、「ショートプログラム」のような短編もとても面白く読めます。
私は、「ショートプログラム」に収録された「むらさき」は
少女マンガ雑誌ちゃお掲載時に読みましたが
「赤か青か」と問われて「むらさき」だと答える
台詞の妙に打たれた記憶があります。