2015年6月27日土曜日

佐伯かよの先生と「マーメイド・レポート」

とうとうAmazonで購入してしまいました。
何かというと、佐伯かよの先生の「マーメイド・レポート」です。
もともとコミックスは持っていたのですが、引っ越しを機に悩みに悩んで処分しました。
でも、やっぱり読みたくなってしまい結局は再購入することにしました。

佐伯かよの先生といえば、有名な作品は「口紅コンバット」や「燁姫(あきひ)」でしょうか。
どちらも、派手な設定でドラマティックな展開のマンガです。
でも、どちらかというと普通の?少女マンガ好きな私は
1895年頃に少女マンガ雑誌「ひとみ」に掲載された「ドリームストリート」が好きです。
内容は、脚本家と女優の息子で映画監督志望のアレックスが
女優を目指すさえない娘ローラと出会い、やがて夢を叶えてゆくお話です。
アレックスの家に居候しながら、女優修行をするローラは
いつのまにか美しく変身し、夢を叶えます。
続編も描かれていてコミックスも2巻まで出ていますが続編の記憶はわずかです。
地道に努力を重ねるローラに、アレックスが気づいた時には
女優として成長したローラがいます。それが、私の心に強く残っています。
ローラの田舎娘ぶりは「ガラスの仮面」の大河ドラマで北島マヤの役を横取りしようと
田舎娘の振りをして付き人をしていた乙部のりえを彷彿とさせます。
とは言ってもローラと乙部のりえの共通点は田舎言葉とおさげ髪にそばかすだけでしょうか(笑)

でも、今回は「ドリーム・ストリート」ではなく、
「マーメイド・レポート」のお話です。

「ルルの王子様」のルル
ルル、真似て描いてみました。

子どもの頃から人魚好きだった私は、そのスタートはアンデルセンの「人魚姫」でした。
学校の図書室で借りたアンデルセン物語全集の「人魚姫」の挿絵に見とれていました。
東映まんが祭りの映画でそばかすもかわいかった「人魚姫」、
永井豪先生のマンガが原作のアニメ「キューティー・ハニー」も人魚に変身する回があり
魔女っ子アニメの「魔法のマコちゃん」も、もとは人魚で
ディズニー映画の「ピーターパン」では入り江に棲む人魚たちに憧れ
手塚治虫先生の「海のトリトン」もピピのかわいらしさに釘付けでした。
※高橋留美子先生の「人魚の森」は、マンガ作品としては好きなのですが
私が憧れている人魚とは違います。

そんな私が1977年、少女マンガ雑誌「りぼん」8月号に掲載された
佐伯かよの先生の「マーメイド・レポート」を見逃すはずがありません。
これぞ、人魚マンガ!とたちまち夢中になりました。
続編の「ルルの王子様」が1978年のりぼん夏の増刊号に掲載され、
更に「トロピカル・ファンタジー」が1979年りぼん9月増刊号に掲載されました。
この3編がコミックスの「マーメイド・レポート」に収まっているわけですが
続き物といっても、「マーメイド・レポート」は
海洋学博士で女嫌いのギルバートが人魚ミーアと恋するラブファンタジー、
「ルルの王子様」は二人の娘ルルが、両親のもとをこっそり抜け出して
人間の世界で少年に出会い恋をするお話です。
ルルの恋した少年は、若くして企業のトップに立つ天才少年実業家アルディです。
「トロピカル・ファンタジー」は、人魚ルルの息子でありながら泳げないルディの成長が、
養父と一緒に暮らす為に宝探しをする孤児の少年たちとの関わりの中で描かれています。
ルディが泳ぐ決心をする姿が印象的で、心に残る作品です。
恋愛は養父サムとジュリーの間で展開されています。
つまりは三世代ラブファンタジーですが、1作目の「マーメイド・レポート」は
女嫌いのギルバートが人魚ミーアとの関わりの中で変わっていく物語ですし、
「ルルの王子様」では、天才実業家として過ごし少年らしさと無縁のアルディが
ルルと出会って変わっていくお話です。
「トロピカル・ファンタジー」ではルルの息子ルディの成長物語ということで
3作とも男性が主人公で、その成長が描かれている作品なのです。
あの人は私をどう思っているのかとやきもきしたり、勇気を出して告白したりなどという
細かい恋愛心理描写をしている作品ではないのですが、
乙女心を惹き付ける佐伯かよの先生の美しい絵が堪能でき、
マンガならではの設定と展開で楽しませてくれます。

どこかに素敵な人魚マンガはないかと今も探していますが
「マーメイド・レポート」以上のものには今のところ出会えていません。

2015年6月26日金曜日

期待していた新人少女マンガ家、新堂栗子先生



先日、我が家の屋根でオナガがとまっているのを見つけて
ふと「バードウォッチングを題材にしたマンガというのはないのかな?」と考えたところ
まず思い出したのが夢路行先生の「鳥を見ていた朝」、
次に思い出したのが新堂栗子先生の「バードランド」でした。

夢路行先生の作品は「鳥を見ていた朝」に限らず、
ほとんど家の本棚にありますし、他に取り上げたい作品があるので、
今回は新堂栗子先生の「バードランド」について書かせて頂きます。

新堂栗子先生の「バードランド」は
LaLa DXの1999年5月号(4月10日発売)に掲載された作品です。
※「コミックホームズ」という白泉社系少女マンガ作品データベースのサイトから教えて頂きました。
サイト管理人の斎藤さま、ありがとうございました。
http://comich.net/

私がこのブログで紹介する少女マンガの中で
多分この新堂栗子先生が一番知られていない…というか
多分もう描いていらっしゃらないと思います。
もし、他誌で描いていてもペンネームを変えていらっしゃるのでしょう。
残念ながら、検索をかけても出て来ません。
LaLa DXや本誌のLaLaで何回か掲載されただけだと思います。
「コミックホームズ」さんのデータによると
LaLaDX 1997年5月10日号「DAZZLING SNOW」
LaLaDX 1997年7月10日号「夏が来るにはまだ早い」
LaLaDX 1998年5月号「オデット姫について」
LaLaDX 1999年5月号「バードランド」
LaLa 1999年12月号「ファンファーレ」
5作品が確認できます。
私は、LaLaもLaLaDXも欠かさず購読しているので
全て読んでいますが、今は記憶も怪しいところです。

その中でも1999年のLaLaDX5月号に掲載された「バードランド」が
とても好きで今も切り取って保管しています。

「バードランド」扉絵
1999年のLaLaDX5月号掲載 新堂栗子「バードランド」扉絵

新堂栗子先生の「バードランド」のお話の中には、タイトルの通り鳥が出て来ます。
主人公の多喜子は大人しい少女で、先月越して来た街で一人で鳥を眺めています。
今の生活になじめずにいますが、知らない男の子幸島くんに声を掛けられます。
多喜子は二重人格でもうひとりの人格キリエが現れている時の記憶がありません。
幸島くんはキリエの友達で、軽い感じの男の子です。
多喜子を気に入り一緒にバードウォッチングをするようになり、
二人で過ごすうちに多喜子も幸島くんを好きになります。
自分に自信のない多喜子は「消えてしまいたい」と思っていますが、
写真に写った幸島くんとキリエを見てショックを受け、ついには告白します。
幸島くんが自分を好きだと知り、自分の中からキリエが消えていることに気付きます。
空を飛ぶ白サギの姿を見て「もしかしてあれはキリエでしょうか」という
多喜子のモノローグで終わります。

絵も物語も派手さはありませんが、しっかりした作品です。
とにかく鳥が出て来ますし、多喜子の気持ちが丁寧に描かれています。
儚い希望ですが、コミックス1冊分ほどは作品を発表されているので、
どこかで出版されたら、嬉しく思います。

2015年6月25日木曜日

LaLa 8月号を読みました。

昨日、LaLa8月号を買いました。

帰宅してすぐ、一気に読み、読了してから子どもを公園に連れて行きました。
育児より少女マンガ優先のダメ母ですが、月に一度の楽しみなので
ここはちょっと息子に我慢してもらいました。

LaLa8月号表紙

8月号は、表紙、巻頭カラーともに
あきづき空太先生の「赤髪の白雪姫」です。
絵、物語ともに素敵な作品だと思います。
TVアニメ放送開始に合わせて、ど〜んと出してきました。
7月6日(月)の深夜0時から東京MXですね。

藤原ヒロ先生の「ユキは地獄に堕ちるのか」が連載を再開しました。
154pの見開き、格好良いですね。
作品はとても動きがありますし、物語もアニメ向きかなと思います(笑)

筒井美雪先生の「少女漫画のはじめかた」が新連載です。
連載前の読み切りからぐんとパワーアップしていて、随所で笑えます。
それに、「さえない主人公にイケメンが告白」というものはたくさんありますが
主人公が読者に近いマンガ好きの女の子というのが良いと思います。
「こんな風にイケメンが私に思いを寄せてくれたら…」と
少女マンガ好き乙女は思うのではないでしょうか。

弓きいろ先生の「図書館戦争」は特別編に入り甘々ベタベタですが、
214pには、久しぶりにかつての「図書館戦争」の緊張感ある雰囲気が
よみがえってきました。一瞬ですが(笑)
それにしても、堂上教官は恋愛が上手というか、彼女の扱いにそつがないですね。
こういう人が増えると日本の婚姻率があがると思うのですが…。

ブログのネタを考えながら、
ふと「何故30年も買い続けているのかな?」と考えてしまいました。

どなたかがネット上に作ってくださったLaLaの一覧表を見ると
成田美名子先生の「FELICIA」が掲載されていたのが1984年9月号なので、
ここから購読を始めたのだと思います。
樹なつみ先生の「蛍たちは笑う」の後編も印象的でした。
星崎真紀先生の「黄昏シティ・グラフィティ」も大好きでしたし
森川久美先生、篠有紀子先生、他の先生方の作品もとても魅力的でした。
雑誌購読開始以前に森川久美先生の「シメール」や「十二夜」、
「ヴァレンチノシリーズ」、三原順先生の「ルーとソロモン」、
星崎真紀先生の「黄昏シティ・グラフィティ」などコミックスを揃えていて
こんなに好きな作家さんが多いのだからという理由で
定期購読を始めたのでした。
当時は花とゆめも定期購読していました。

当たり前の話ですが、30年以上経った今
どの先生も月刊LaLaには描いていません。
一番最後まで月刊LaLaに描かれていたのはなかじ有紀先生で
1982年のデビューから2014年頃まで約30年、
月刊LaLaで発表していました。
最近、Ane LaLaの方へ行ってしまいましたね。
出版社の編集方針等があるとおもうのですが
作品の傾向というか質というか作家さんの変遷とともに
大分様変わりしたと思います。

1987年頃には清水玲子先生が頭角を現し、
ひかわきょうこ先生、岡野史佳先生、わかつきめぐみ先生など
活躍されていました。
もう少し経つと、やまざき貴子先生、桑田乃梨子先生、米沢りか先生、
津田雅美先生、麻生みこと先生、橘裕先生、森生まさみ先生、猫山宮緒先生など。

世代交替というか、1997年にメロディが創刊されるなど
ベテランの作家の方は読者の対象年齢が高い雑誌へ
あるいは読者層の異なる他誌へ活躍の場を移してしまいました。
読み手である私だけが、年齢的違和感を無視しながら
このまま購読を続けて、何十年も経過してしまいました。
少女マンガを卒業というのはありませんが、
「オトナの小林くん」が気になりますし
Ane LaLaに行くのが順当のような気もしますが、
でも、Ane LaLaの読者層ですらないので(笑)
遅すぎますが、私もそろそろ身の振り方を考えないといけませんね。

2015年6月22日月曜日

あしべ ゆうほ先生と「うしろの正面だあれ?」

あしべ ゆうほ先生といえば、
「クリスタルドラゴン」や「悪魔の花嫁」が有名ですが
私の中では「テディベア」や「うしろの正面だあれ?」が
印象に残っています。

「悪魔の花嫁」は怖くて1、2巻しか読んでいません。
「クリスタルドラゴン」はなかなか先に進まない状態で、
途中で読むのを諦めました。

「テディベア」は、雑誌掲載時に読んだ記憶があります。
「ひとみ」だったか「ボニータ」だったか…。
アーロのプラチナブロンドに憧れていました。
そのお話はきちんと終わっていなかったように記憶しています。

「うしろの正面だあれ?」もコミックスに収められた以外に
続きがあったような気もするのですが記憶違いかもしれません。
ただ、1話ごとに話がまとまっているので、コミックスを読む分には問題ありません。

1978年の作品なので、まだ絵も多少不安定ですが
お話はとても面白かったと記憶しています。

「うしろの正面だあれ?」の優と円
似てませんが優と円…マックスの輪郭を思い出します。

第1話は、子供たちがおとぎ話の里に行くお話です。
進、優、円の3人兄弟には乳母がいます。この乳母が実は山姥なのです。
人間がおとぎ話を信じなくなったために、
おとぎ話の住人達は存続の危機にさらされています。
瀕死の河童を見舞いに山姥が里帰りする際に
まだ小さい優と円を連れて帰ります。
そうして、死にかけた河童は優と円が「河童だぁ!」と叫んだ途端に元気になります。
自分達を存在させるために優と円を里に捕らえておこうとする竜田姫ですが
最後には「おとぎ話みたいだね」という優と円の言葉に
もう一度人間を信じてみようと決めるのでした。
受験生の進は、山姥の代わりに世話係りとして家に残った雪女のために
寒さで熱を出し受験に失敗。浪人生になりますが…。

1話完結のように見えますが、次に続く伏線が上手に張ってあります。
コメディタッチでテンポ良く物語が進み、シリアスな展開の多い
あしべ ゆうほ先生の作品の中では、ひときわ明るい仕上がりになっています。

流れる水のあるところに現れることのできる竜田姫、
迫力満点の登場ですが、トイレだったり噴水だったり(笑)
おとぎ話の住人が現実世界にやって来ます。

「妖怪ウォッチ」の大ヒットで彼らの存在感もぐっとアップしました。
「うしろの正面だあれ?」久しぶりに読み返してみたい気持ちがします。


2015年6月19日金曜日

太刀掛秀子先生と「6月のシロフォン」

雨の季節といえば
太刀掛秀子先生の「6月のシロフォン」です。
これは、1977年に発表された「雨の降る日はそばにいて」の続編で
7年後の1984年に描かれています。
「6月のシロフォン」は、「雨の降る日はそばにいて」で恋人を亡くしたヒロインが、
明るいラガーマンの男の子に一目惚れされて、アタックされ
最後には心を開くというお話です。

「6月のシロフォン」
真似ようと努力したのですが、全く似ませんでした(泣)

赤い傘をさしたヒロインを見ると
オフコースの「雨の降る日に」を思い出します。

赤いパラソルには
あなたが似合う
雨の降る日は
いつでも
時はさかのぼる

何だか、「6月のシロフォン」にぴったりくる気がします。

ネットで検索すると、集英社コミック文庫のサイトのスペシャルコーナーで
『りぼん』創刊50周年&おとめちっく傑作選刊行記念壁紙ダウンロード」というのが
2006年に行われたようです。それが2015年のいまもサイト上に残っていて
太刀掛秀子先生の「6月のシロフォン」の壁紙が無料でゲットできます。

※この画像は壁紙を更に小さく加工しています。壁紙が欲しい方は上記のサイトへ

それに、この集英社コミック文庫の「秋への小径」りぼんおとめちっくメモリアル選には
表題作の「秋への小径」の他に「6月のシロフォン」と
単行本未収録の「セプテンバー・バレンタイン」と「星聖夜」が同時収録されています。
その「星聖夜」は活動を休止される前の最後の作品ということ、
それに、太刀掛秀子先生のあとがきと藤本由香里先生の解説もあり、
興味をそそられます。

それから、「青少年のための少女マンガ入門」というサイト(ブログ?)に
第12回 好きなものを大切に思い続ける勇気〜太刀掛秀子
というのを見つけました。

実に詳しく太刀掛秀子先生について語られていて、
中でも「6月のシロフォン」のコマ構成について解説してあります。
これを書かれたEikoさんという方が
花ぶらんこの魔法」という太刀掛秀子先生のファンサイトも開設しています。

太刀掛秀子先生といえば、
1973年に少女マンガ雑誌「りぼん」でデビューして以来、
1986年に「星聖夜」を最後に活動休止されるまで、大変人気のあった先生で、
かわいらしい絵柄に優しさが漂い、しっかりとした構成のお話で、
私は当時大好きで一生懸命読んでいました。
はっきり記憶しているのは「まりのきみの声が」からなので
それ以前は「りぼん」ではなく「なかよし」を購読していたと思うのですが
1977年に「りぼん」で連載を開始した一条ゆかり先生の「砂の城」第1回目を覚えているので「雨の降る日はそばにいて」「花ぶらんこゆれて…」も読んでいるハズ…。
「花ぶらんこゆれて…」は太刀掛秀子先生の代表的な作品ですが
タイトルは覚えているものの全く記憶にございません(泣)

私の記憶に残っている太刀掛秀子先生の作品を幾つか紹介します。

「まりのきみの声が」は、物語中に童話「きつねの窓」の話が語られていて
それがずっと記憶に残っていました。
きつねの窓は、藍色に染めた親指と人差し指で窓をつくると
その向こうに会いたい人の姿が見える…
きつねに指を藍色に染めてもらう猟師のお話です。

「青いオカリナ」は革命家と生き残りの貴族の娘の悲恋物語。

「ぽぽ先生がんばる」は、
新米獣医師ぽぽ先生が北海道で頑張る明るく楽しいお話です。
そして恋の部分では、しみじみと優しさ漂うお話です。
颯爽と馬に乗るぽぽ先生の想い人、颯子さんに憧れました。

「吉住くんのこと」は高校時代から仲の良かった吉住くんを
大学生になってから好きだと気付く女の子の素敵なラブストーリーです。

「ふたつのうた時計」は、中学生の男女の心が共鳴していく様子が
丁寧に優しく描かれている素敵なラブストーリーです。

「ひとつの花もきみに」は、脚本家を目指す主人公と同郷の造り酒屋の一人娘が
東京の大学生活で親しくなり、やがて別れを選ぶお話です。
二人は東京で同棲を始め貧しく暮らします。
いつか、街で偶然もらった1本のフリージアが彼女を喜ばせますが、
突然彼女は去っていきます。
後に主人公は、彼女が実家の造り酒屋の経営不振を見過ごせず
政略結婚のために実家に戻ったと人づてに知るのでした。
フォークソングが大好きという太刀掛秀子先生が
目一杯フォークソング調に描いたのではないかと思わせる
優しくも悲しいお話です。
私は、このお話で始めてフリージアの花がどんな花かを覚えました。
確か文月今日子先生も「フリージアの恋」というお話を描いていて
私は、その本を持っていたのですが…全く記憶にないのでした(苦笑)

上に紹介した他にも1973年〜1986年までの間に、
太刀掛秀子先生が発表された数々の作品があります。
その作品のひとつに、あるいは全てに
心動かされた少女たちがたくさんいただろうと思います。
私もそんな一人でした。

2015年6月18日木曜日

手塚治虫先生と「ユニコ」そして「リリカ」


誰も知らないような、隠れた名作少女マンガを地味に紹介したい
と思って始めたブログなのに、メジャーな作品ばかりを
取り上げている気がします(苦笑)

少女マンガといえば、手塚治虫先生が描いた「リボンの騎士」が
その始まりとされていて、私もテレビアニメの「リボンの騎士」は
再放送でしたが一生懸命見ていました。

手塚治虫先生と言えば、マンガの神様と言われ
私も、子どもの頃に友人のお父さんが所蔵していた
「三つ目がとおる」「ブラックジャック」を読みましたが
その印象は「恐いマンガ」というものでした。
何しろ、キラキラお目々の女の子が憧れの男の子に片思いする少女マンガと違って、
「三つ目がとおる」は悪魔のプリンスですし、
「ブラックジャック」は医療物で人の生死を扱うマンガです。
ブラックジャックが助けた患者が最後に交通事故で死ぬというお話を読み
子ども心にずんときました。

そんな私も1976年から1979年までサンリオから発刊されていた
リリカを創刊号から愛読し、廃刊になる29号までを欠かさず購読し、
そこに連載されていた手塚治虫先生の「ユニコ」の大ファンでした。

リリカと言えば、カラーイラストがふんだんに盛り込まれ
豪華な執筆陣に左綴じ台詞横書きが特徴の少女マンガ雑誌でした。
確かリリカ創刊号は水野英子先生の絵でTVCMを流していて
もともとサンリオの商品が大好きだったこともあり
高校生までは創刊号から廃刊までの全29号を大事に保管していました。
処分してしまったのが今も悔やまれます(涙)

ネットで詳細を調べてみると、
記憶からこぼれ落ちて思い出せないマンガも多々あるのですが
心に残っているもの、タイトルを見て思い出したものもありました。

文月今日子先生の「ぼくと遊ぼうよ」は可愛らしい妖精の男の子のお話で
ずっと切り取って取っておいたほど大好きな作品です。
内田善美先生の「オレンジ月夜のイカロス」は、そのイラストの美しさが圧巻でした。
大原まどか先生の「幸福なフランチェスカ」は悲恋もので、
愛し合う二人が最後に死を選ぶという今も印象に残っているお話です。
松苗あけみ先生の「想い出を売る店」はぶーけコミックスに収録されていたと思いますが
小さなお店で小瓶に想い出を詰めて売るというお話…だったような。
白沢冬香先生の「5色の虹に愛をこめて」は白沢冬香先生のデビューとなった
リリカでの受賞作だったような気がします(違ったらごめんなさい)。
本来7色と言われている虹を古代人(ヒロイン)が見ると
色を見分けられず5色に見えるという、博士と古代人のラブコメディだったような。
市川みさこ先生の「ペンキンさん」はギャグマンガ。
「ペンキンさん」が大好きで、母にフェルトでマスコットを作ってもらいました。
不思議なことに、リリカより後に熱心に読むことになる
萩尾望都先生や竹宮恵子先生、高橋亮子先生の作品に関しては全く記憶にありません。

そんな中で、手塚治虫先生の「ユニコ」は
増刊号として発行された「ユニコ」の総集編は2冊とも購入しましたし
映画も見て、レコードも買い、本当にはまっていました。
映画の主題歌「愛こそすべて」や「本当は淋しくて」は今でも歌えます(笑)

ユニコ

ユニコ頑張って描いてみましたが、難しい(>_<)!

「ユニコ」の物語の初めは神話をもとにしています。
美の女神ヴィーナスに嫉妬された人間の少女プシケには
幸福を呼ぶというユニコーンのユニコがついていて
ヴィーナスの命令で西風の精がユニコを忘却の丘に連れ去り置き去りにします。
何もかも忘れたユニコは、
出会った人間(インディアンや浮浪児、時には悪魔や猫)と仲良くなり
その愛情で不思議な力を発揮して、愛する人を守り、幸せにします。
誰かを幸せにする度に西風の精がユニコを連れに来て、
また記憶を無くし…という物語です。
最終回がどんなお話だったか覚えていないのですが…。

先日、横浜ジョイナスの書店LIBROで「ユニコ」の特装版というのを
目にしました。上下巻セット、Amazonでは6696円でした。
高いですが、リリカ掲載当時のカラーイラストがそのまま再録されているとしたら
なんだか欲しい気もします。
何しろ、1 話まるまるカラーで描いているものもあるのです。
1 話まるまるカラーだなんて「リリカ」も手塚治虫先生も凄かったのだなぁと
今にしてしみじみと思うのでした。

2015年6月16日火曜日

藤本由香里先生と「私の居場所はどこにあるの?」

藤本由香里先生の
「私の居場所はどこにあるの?少女マンガが映す心のかたち」を読了しました。
「私の居場所はどこにあるの?」

1998年に発行された、少女マンガの変遷から
読者である少女または女性の希求や在り方の変遷を読んだ本で
10年かけて、あちこちに書いたものを加筆しまとめたものです。

少女マンガをテーマにブログを書きたいと考えて
三原順先生の復活祭に触発されて実際にブログを開設したものの
私自身が持つ少女マンガの情報はあくまで個人レベルで
それを学術的に考察するようなことはなかったので
少女マンガについての書籍をあたってみたところ
藤本由香里先生の「私の居場所はどこにあるの?」にたどり着き
図書館から取り寄せて読ませて頂きました。

とても読みやすく書かれていましたし
私の読んだことのあるマンガも多く取り上げられていて
取り上げたマンガの1コマや1ページも文章のかたわらに
掲載されており、興味深く、楽しく読めました。

なかでも、近藤ようこ先生の「ルームメイツ」は
少女マンガではないのですが、
「時間(老い)」について書かれたところで
取り上げられていて、読んでみたいと思わせられました。

私の居場所は家庭であり、
それを叶えてくれているのはまだ小さい娘と息子ですが
こんな平凡な主婦にとって少女マンガは
自分とは全く別の場所につれて行ってくれる
ファンタジーの水先案内人なので
現実をリアルに描きだそうとする類いのマンガは
避けて通ってきています。
実に多くの少女マンガがこの世にありますが
そういった意味では私が選ぶ少女マンガは
偏っていると言わざるを得ませんが、
39年来の少女マンガ読者歴の中で記憶に残っているもの、
または、本棚に残しているものを少しづつ書かせて頂けたらと思います。


2015年6月14日日曜日

LaLa DX 7月号を読みました。

LaLa DX 7月号を発売日の6月10日(水)に購入し、
その日のうちに読了しました。
LaLaDX7月号表紙

LaLa DXは、LaLaと共に毎号欠かさず購入しています。
LaLaを買うようになったのは高校生の時なので
かれこれ30年でしょうか?

※LaLa DXについて詳細は白泉社サイトで確認してください。

定期購読は1976年の なかよし から始まって
リリカ→りぼん→花とゆめ→LaLa
の順です。

一時期は花とゆめと並行して購読していましたが
今はLaLaとLaLa DXのみです。

LaLa DXの7月号は、巻頭の辻田りり子先生の「恋だの愛だの」を
楽しみにしていました。
「恋だの愛だの」はヒロイン苗床かのこが
地味な風貌ながら、その鋭い観察眼を用いて
高校生活の難題を解決していく物語…に
中学生編では無縁だった恋愛がからんでくるお話です。
何しろ、5月号で苗床かのこが告白されて、
さてどうなるか展開の気になるところでしたから。
7月号は苗床かのこが自分の思考で勝手に納得して
せっかくの告白も水の泡になるのかと思いきや
姫野さゆりが頑張ってくれて
この先どう転ぶかやっぱり次号も気になります。
私の中では、予測はつかないものの、
こうなって欲しいという願望はあるので、
これからも応援します。

LaLa DXの7月号のもう一つの目玉は、
当然、表紙の仲野えみこ先生の「帝の至宝」です。
大好きだった連載も終わり、久しぶりに描かれた
その後の二人のお話。
めでたし、めでたしで終わった話のその後は
やっぱり幸せムードが漂っていて素敵です。

それからLaLa DXは本誌LaLaと違い
新人マンガ家先生の作品がたくさん載るのが
楽しみです。
パワーのある新人さんが
ど〜んと出て来てくれると嬉しいですね。

2015年6月10日水曜日

里中満智子先生と「アリエスの乙女たち」


今日6月10日(水)午後10時〜10時43分
NHK総合のNHKの「歴史秘話ヒストリア」は持統天皇がテーマです。
持統天皇の物語として里中満智子先生の「天上の虹」を取り上げるそうです。

朝、新聞のTV欄で大きく取り上げられていました。
私は、「天上の虹」は残念ながら読んでいません。

里中満智子先生に関しては、
先日、Eテレ(教育テレビ)の「デザインあ」で
さらさらと絵を描く美しい姿を拝見しました。
描かれた絵も美しく素晴らしかったです。

1977年、私が小学2年生のクリスマスに、サンタさんが枕元に
里中満智子先生の「アリエスの乙女たち」の1〜3巻を置いて行ってくれました。
講談社のフレンドKCで全7巻の作品の3巻までなんて…
かなり適当なサンタさんです。

結局、当時スイミングスクールに通っていた私は
4巻〜7巻をスイミングスクールに行く度に
親に1冊づつ買ってもらい7巻まで読破しました。

でも、小学2年生が読む話ではないと思います。
高校生の異母姉妹がそれぞれに男性を愛し、
愛に生きるお話です。

1987年に南野陽子さん主演でTVドラマ化もされています。

ヒロイン路美の愛馬エレクトラが格好良くて馬に憧れました。
そのエレクトラも話の途中で死んでしまったと記憶しています。
好きな男性の頼みを断れず、怪我をしている愛馬で
無理矢理大会に出場したという話だったような…。

最初に異母姉妹が恋する相手は、同じ男性でしたし
愛した男性は以前付き合っていた女性との間に子どもができて
責任を取って結婚したり、駆け落ちはしたものの生活が厳しく
関係がギクシャクしたり…路美の母は略奪愛の末、男性に去られ
交通事故死…などドラマティックというかドロドロしているというか
でも、愛についての色々な考え方が交錯した話で、
最後にはHappy Endで良かったと思います。

Amazonなどで検索するとKindle版も出ているようで
今も愛されている作品なのですね。

2015年6月8日月曜日

ゴーヤーと梅雨入り

今日は、ゴーヤーをプランターに植えました。

4年前に育てたゴーヤーから収穫した種を
小さいポットに植えて、芽が出たものです。

40個の種を、20個のポットに2個づつ植えて
11本の芽が出ました。
ゴーヤー画像

3箱のプランターに3本づつ苗を植えました。

苗植えに夢中で、
息子をピアノ教室に連れて行くのを忘れ
先生から電話が来て、慌てて連れて行きました。
大遅刻です(泣)

ピアノ教室から戻ると
ニュースで関東地方の梅雨入りを伝えていました。

昨年はPTA活動でバタバタしていて
ゴーヤーを植えるのが6月下旬になり、
グリーンカーテンが出来た頃には秋が来ました(笑)
今年は、7月の日差しを遮って欲しいと願います。

がんばれゴーヤー!


2015年6月7日日曜日

Tシャツを買いました。

6月6日(土)、三井アウトレットパーク横浜ベイサイド店
買い物をしました。

6月5日(金)〜14日(日)まで
サマーセールをやっているというので
ちょうど良かったです。

父の日のプレゼントに
3枚で3240円(税込)のTシャツを
主人の父に誕生日のプレゼントも兼ねて3枚、
私の父に1枚と私に1枚、主人に1枚で計3枚。
主人の弟の誕生日プレゼントに
1枚1000円(税込)のTシャツを3枚。
Tシャツ画像

これは、私に買ったTシャツです。

息子のランドセルや
夏物衣料に出費が続いたので
この買い物のお得感は、嬉しかったです。

本当は、少女マンガについて書きたかったのですが
書く時間が長くかかってしまうので、次回。
さて、これから頑張って大学のレポートを書きます!

2015年6月5日金曜日

いがらし ゆみこ先生と「キャンディ・キャンディ」について


いがらし ゆみこ先生と「キャンディ・キャンディ」について

今日の少女マンガは、私が始めて手にしたコミックス
「キャンディ・キャンディ」の4巻についてです。

1976年当時、私は小学1年生でした。
一つ年上の姉が半年間入院していたため
親が買い与えたものの一つが「キャンディ・キャンディ」の4巻でした。
なぜ4巻なのでしょうね。随分適当な親です(笑)

ちょうど「キャンディ・キャンディ」のテレビアニメも放映が始まり
女の子はみんなキャンディに夢中になっていた頃です。

まだ、マンガを読んだことがなかった私は
姉が買ってもらった「キャンディ・キャンディ」の4巻を読んで以来
マンガの虜になりました。

キャンディ・キャンディには、
王子様、かわいいドレス、リボン、それから看護婦さんの制服。
女の子の憧れがぎゅっと詰まっていました。

キャンディ・キャンディ

下手なりにキャンディを真似て描いてみました。

「キャンディ・キャンディ」の4巻は
聖ポール学院に入学し寮生活を送るキャンディが
不良少年のテリィと恋をし、別れるドキドキの展開。
全9巻中もっともページ数が多い269ページで読み応えがありました。

続きを読むために、講談社の月刊少女マンガ雑誌
「なかよし」を定期購読するようになりました。

いがらし ゆみこ先生の描くカラーイラストが大好きで
親に「キャンディ・キャンディ イラスト集」を買ってもらいました。

「キャンディ・キャンディ」は孤児のキャンディが
その笑顔と明るさで、強く生きて行くお話です。
小さい頃、丘の上で泣いていたキャンディは
スコットランドの民族衣装をまとった少年になぐさめられます。
キャンディは彼を「丘の上の王子様」と名付け、再会を夢見ます。
孤児院を出て、同じ年頃の子どもの遊び相手として引き取られ、
王子様とそっくりのアンソニーに出会います。
その後にアードレー家の養女となりますが、アンソニーと死別し
聖ポール学院の寮に入り、不良少年テリィと恋をします。
後に看護婦となり、テリィとの恋も終わりを告げます。
そして「丘の上の王子様」と再会して物語は終わります。

要約し過ぎな気もしますが、大体そんなお話です(笑)

「キャンディ・キャンディ」の4巻以外に
私が昔持っていたいがらし ゆみこ先生のコミックスというと
「まみむめ・見太郎」「おませな人魚姫」の2冊でした。
「キャンディ・キャンディ」の原作は水木杏子先生ですが
「まみむめ・見太郎」「おませな人魚姫」はストーリーも
いがらしゆみこ先生自身のものなので、雰囲気がちょっと違います。

特に「まみむめ・見太郎」は、一目で女の子のスリーサイズを当てられる
下着会社の令息(だったと思います)見太郎と、そっくりな双子の女の子のお話。
見太郎は双子を胸の大きさで見分け、胸の小さい女の子と良い雰囲気になります。
楽しくまとまった可愛らしいお話でした。
「おませな人魚姫」は人魚が大好きな私が
タイトルに釣られて購入した1冊ですが
残念ながら本物の人魚は物語上には出て来ません。
海賊の話…だったかな?

いがらし ゆみこ先生のマンガは
小学生だった私にたくさんの夢を見せてくれた
そんな素敵なマンガでした。

2015年6月3日水曜日

三原順 先生と「はみだしっ子」について

大分前の話になりますが、5月18日月曜日、夜11時30分から放送されているNHKの「NEWS WEB」で、三原順先生と「はみだしっ子」が取り上げられました。
今、お茶の水にある「米沢嘉博記念図書館」で「~没後20年展~三原順 復活祭」が開催されているそうです。入場は無料。会期は2015年6月14日まで。開館時間は月・金が14時~20時、土・日・祝が12時~18時までだそうです。詳細は明治大学ホームページの米沢嘉博記念図書館の展示イベントで確認できます。

私にとってお茶の水は学生時代に通った懐かしい街ですが、幼稚園児の子どもがいる横浜在住の主婦がこの開館時間で行って帰って来るのは難しいので、今回は諦めました。代わりに河出書房新社から出版された「総特集 三原順 少女マンガ界のはみだしっ子」を購入しました。買うかどうかかなり迷いましたが、書店で現物を見たら迷いが消えて即買いしました。紙質もよく、カラーページもふんだんにあり、三原順先生について多くの方があらゆる視点で語っています。

今回、「NEWS WEB」を観たのをきっかけに、三原順先生に関する情報を集めようとネット検索すると、意外にもたくさんのサイトで三原順先生について語られていることを知りました。

三原順メモリアルホームページ
三原順記念館

代表的なサイトはこの二つかと思います。
「はみだしっ子」は、「はみだしっ子語録」という本が出版されるほど名台詞が多い作品でした。三原作品は奥が深く、他の文献や音楽からの引用や影響もあり、それを探し当てるのも楽しみのひとつのようです。上に挙げたサイトやその他個人のブログなどで、多くの方々が様々な解釈や考察をされています。

没後20年展というように、三原順先生が亡くなられたのは20年前でも「はみだしっ子」が描かれたのは1975~1981年でした。ちょうど私が小学1年生~6年生までの間のことで30年以上前です。白泉社から月2回刊行の少女マンガ雑誌「花とゆめ」に連載されていました。
初めて「はみだしっ子」を見たのは確か、1979年花とゆめ2号の綴じ込みふろくのカレンダーでした(記憶があやふやでしたが「総特集 三原順~」の50pに掲載されていたので確認できました)。4人のかわいい男の子のイラストを一目で気に入り、やがてコミックスを集めて読みました。「花とゆめ」を定期購読し始めたのはPart19「つれて行って」になってからのことで、総集編を組んでいた「別冊花とゆめ」も買って読んだ記憶があります。

「はみだしっ子」は、親から捨てられ、あるいは親から逃げ出した、グレアム、アンジー、サーニン、マックスという7歳の男の子2人と5歳の男の子2人が出会い、4人で生きて行くお話です。花とゆめコミックスで全13巻、Part1~19までと番外編(短編)からなっている作品でした。
Part10「山の上に吹く風は」でバスジャック事件がありバラバラになった彼らが、Part11「奴らが消えた夜」で2年ほどの時間が過ぎ再会を果たし、part17「クリスマスローズの咲く頃」では4人まとめて養子にしたいという家庭に入り家族になります。その頃彼らは13歳と10歳でした。もちろんラブストーリーではないし、同情を誘うお涙ちょうだい的な内容でもなく、ほのぼのするわけでなく、めでたしめでたしでもありません。
小学生の時に読み、とにかく考えさせられ、考えて、考えて、でも理解できない部分がたくさんありました。しかし、色々なことを教えてくれた作品でもありました。自分の中の、親や大人や他人に対する考え、そして「死」についての考え方など「はみだしっ子」から多くの影響を受けたと思います。

「はみだしっ子」は台詞や内容について色々と書かれることが多いようですが、個性の違う4人の男の子というのは、マンガ版のアイドルグループのようなものです。理知的なグレアム、おしゃれで斜に構えたアンジー、野性児サーニン、かわいいマックス。三原順先生の絵も素敵で、カラーイラストや様々なグッズを手に、私も「きゃーグレアム!」と、ときめいていました。

「はみだしっ子」のマックス

「総特集 三原順 少女マンガ界のはみだしっ子」を参考にちょっと頑張ってマックスを描いてみました。

私は結婚を機に「内容は同じだし未収録の作品も載っている」という理由で、花とゆめコミックスの全13巻の「はみだしっ子」を処分し、「はみだしっ子全集」全5巻だけを手元に残しました。しかし、ファンとしては「どうして処分してしまったんだ~>_<!」と大失敗したと感じないわけにはいきません。
花とゆめコミックスでは、4巻は「山の上に吹く風は」がちょうど良く収まっているし、以降も、5巻「奴らが消えた夜」、6巻「裏切り者」というように区切りよく収められていて、カバーイラストも当然内容に対応したもので、コミックス、全集、文庫と出ている中で、読みやすさではコミックスが一番だと思います。

20代の頃にはほとんど揃えていた三原順先生のマンガやグッズは全て手放してしまいましたが、レコード、カレンダー、語録、原画集、絵本、今考えると、アニメ化したわけでもない作品がよくもこんなに色々なグッズを発売していたなと、少女マンガ黄金期だったのか、出版バブル期だったのか、不思議な気持ちです。

私が今でも持っているはみだしっ子のトランプは「はみだしっ子のトランプランド」というトランプとはみだしっ子のキャラクターがトランプの遊び方を解説する本がセットのもので、解説本は処分しましたがトランプは手元にあるという中途半端な一品です(^_^;)

はじめまして

ブログを本格的にスタートする前に
はじめまして。

70年〜80年代の少女マンガについての思い出を中心に
書きたいことを地道にこつこつ書いていこうと思います。
せっかくなので、下手ですが取り上げたマンガを真似た
私が描いたイラストもアップしようと思います。

他にも、私の好きな小説や映画やアニメや
もしかしたら絵画やマンボウやイースター島や
バイクや植物や鳥や心理学のことなんかも
書くかもかもしれません。

とりとめがないようですが
「私の好きなもの、興味のあるもの」という
共通点があります。

「ブログを始める」と決めてから
実際に始めるまで、のたのたと2年過ぎました。

今年は、卒業した通信の大学に戻り
図書館司書資格を取ることにしましたが
その前にブログを開設しようと思っていました。

ところが、ブログを開設する前に学生証が届き
ブログを開設した今日に
教材が全部揃ってしまいました。

ブログよりレポートを書かなければならないのですが
隙を見つけてブログも書いていければ嬉しいです。

よろしくお願いいたします。