2017年8月13日日曜日

サバイバル小説?「都会のトム&ソーヤ」

高学年向き児童文学を気を良くして一日一冊読んでいる
なんとなくミーハーな私です。

それで、今回は「都会(まち)のトム&ソーヤ」第1巻を読みました。



カバーも中の挿絵も少女マンガ家の西炯子先生というのが私の心をくすぐります。

主人公が、平凡そうに描写されながら全く非凡な中学生の内藤内人くんで、その相棒が、天才少年として描写されているのになぜか内人くんに度々助けられてしまう竜王創也くん。裏表紙に記述されている帯風の解説では、知力とサバイバル力と書いてあります。内人くんは実戦向きで創也くんは頭脳派なんですね。ただし、内人くんの「実戦」は体力や戦闘のことではなく「サバイバル力」です。最初「サバイバル力?」と思ったのですが、読み始めるとすぐに疑問は氷解。タイトルに偽りなしといったところでしょうか(笑)

私は、文体から生真面目な感じを受けます。ギャグをとばしていても、なんとなく真面目さが漂っているような気がします。他の作家さんでいえば、北村薫先生の作品から私が受ける印象と似ています。北村薫先生とはやみかおる先生との文体の共通点を考察すれば私が感じる文体から漂う生真面目さの正体がわかるでしょうか。

続きものなので、何巻かまとめて借りてくればよかったと後悔。個人的には、小説もマンガもなるべくサクッと終わってほしいと思っています。私は、ラストがわからないと気になる質で、気に入ったマンガ連載でも「早く連載終わらないかなぁ」と思ってしまいます。14巻まで出ていて、以下続刊のようです。
2017年8月13日(土)