2017年8月10日木曜日

初恋の頃 「キミと、いつか。」





子どもからリクエストのあった
「キミと、いつか。  近すぎて言えない“好き”」
宮下恵茉(みやした えま):作・染川ゆかり(そめかわ ゆかり):絵
集英社みらい文庫  集英社:発行
を読みました。

物語は、展開の予測できるものですが
予測できるからこそ 楽しく読めました。
ハッピーエンドはわかっている、でもどんな風にハッピーエンドに持っていくか
そのエピソードのつなぎかたが、恋する乙女心、それとも恋に憧れる乙女心をキュンとさせるのかな?

170ページ4行目
「いつもとはちがう、つめたい口調」

好きな人の態度を思い出して、涙が出ました。
彼には、私に向いている感情があるから怒っているのですが、
冷たくされると、そこから彼の気持ちを確認する勇気をふりしぼることが、
とても難しいですね。

171ページ4・5行目
「これはきっと、神さまがくれたラストチャンスだ。
今 ここで、自分の気持ちをちゃんと伝えなきゃ、きっと一生後悔する。 」

私は、いつも、何度もチャンスがあって、でも、ちゃんと伝えることはできませんでした。
なんだか、隣を歩いているだけで胸がいっぱいになって、
次はないかもしれないのに、何だか永遠に続く気がしていました。
だから、きちんとチャンスをつかめる主人公は小説といえど「すごい」し「尊敬」します。

というわけで、すっかり乙女に戻って(もちろん気持ちだけですが)読んだのでした。
本当に少女マンガを文字化したような感じなんですね。
でも、きちんと書いてあります。
親としては、子どもに少女マンガを読まれるより、こういうYA小説を読んでもらうほうが
 文章に親しんで もらえていいかな。
もちろん、私は少女マンガ大好きな大人なのですが。
でも、もうほとんど読んでいないので、現役少女マンガファンとはいえませんね。