2017年8月25日金曜日

「カルバニア物語17」女王の恋



発売したばかりの「カルバニア物語」17巻を書店で見つけました。
何だか久しぶりです。

1巻が発売されたのは20年以上前です。
ずっとずっと続いていて、本が発売されると買っています。
17巻ということは年に1回出るか出ないか。出なかった年もあります。
去年がそうだったようです。

やっぱりヒロインのエキューが好きですが、17巻は女王タニアの恋のお話です。
エキューの恋は何だかダイレクトというか、動物的というか、ストレートでしたが、タニアは女王様で立場もあるし、もともと「カルバニア物語」は乙女の恋愛とは違う世界なので話はややこしくなっています。
普通、恋愛といえば、ライバルのかわいい女の子がいたり、親友と同じ男の子を好きになったり、あるいはかっこいい二人の男の子といい雰囲気になったり、同世代の中で繰り広げられますが、「カルバニア物語」では女王の恋は恋ではなく、国を左右する一大事で、大臣が女王の婿候補を揃えてみたり、他国の陰謀・策略があったりして、ロマンティックな要素はほとんどありません。
でも、「カルバニア物語」では、それぞれのキャラクターが見せてくれる、それぞれの気持ちや行動、TONOさん独特の台詞にハッとさせられて、それが心に残ります。

「なんだか結局 今やエキューもタニアも 『きれい』だの 『恋』だの 追いかけて まるで普通の女じゃん」 アナベルの言葉 189p

いつも少女マンガでヒロインの恋愛のドキドキをお裾分けしてもらうのとは違う楽しみをくれるマンガだと思います。18巻も楽しみです。
2017年8月25日(金)