2015年9月1日火曜日

みつはし ちかこ先生の「小さな恋の物語」

先日、偶然NHKでみつはしちかこ先生の特集を見ました。

昔々、友達にみつはしちかこ先生の大ファンがいました。それが誰だったか…思い出せなのですが、ズラリ揃った「小さな恋の物語」を貸してくれました。でも、当時は4コママンガはほとんど興味がなく、何だかピンとこないまま、さらっと読んで返した記憶があります。
でも、NHKの放送の中に映し出される「小さな恋の物語」を見て、絵もユーモアも素晴らしいと感じました。それに、あの片思いは、はたから見ればどうみても両思いでカップルとしか言いようがなく、一般的な少女マンガがこの設定なら、長く連載するには色々な人物が登場して二人の仲を邪魔をすることで連載を引き延ばすしかないようなところです。それを「片思い同士」の楽しくて時々ちょっと切ない感じもみせながら日常のエピソードで綴っていけるというのは、4コマだからなのか、みつはしちかこ先生だから描けるのか、感心するばかりです。実際の学生生活なら、特に昔は校内で付き合う男女も珍しく、気が合う相手と「一緒には過ごしているけれど特に告白もせず」という距離感はいたるところに見受けられたのですが、それはマンガにするにはちょっと平板すぎてつまらないというか、当人同士にはよいけれどマンガのネタにはならないと思うところです。でも、だからこそ自分自身の片思いを投影したり、サリーにまだ見ぬ恋の相手を投影したりということが可能になったのではないでしょうか。どこにでもある平凡な恋をマンガにしたことで多くのファンの心をつかむことができた作品、それが「小さな恋の物語」だったのだと思います。

昨年、連載が終了して最終巻が出た時に、宝島社「このマンガがすごい!WEB」にみつはしちかこ先生のインタビューが掲載されました。

宝島社「このマンガがすごい!WEB」 みつはしちかこ先生インタビュー前編
http://konomanga.jp/interview/15994-2

宝島社「このマンガがすごい!WEB」 みつはしちかこ先生インタビュー後編
http://konomanga.jp/interview/16055-2

先日、私が見たNHKのテレビ放送についてもつぶやかれていました。
みつはしちかこ先生の公式Twitter
https://mobile.twitter.com/ChikakoM_HP
2015年9月1日(火)