2015年9月2日水曜日

「ベルばら」のルイ・シャルル王子

 今日、突然ママ友から「『ベルサイユのばら』の最終回の辺りで、王子様が塀の上で歌をうたうシーンはある?」と聞かれました。ご主人がそういうシーンがあったと記憶しているということで、奥さんは「覚えていない」と言い、それで私に質問がきたのでした。私は「あるよ」と即答しました。実は私は『ベルサイユのばら』の最終回をきちんと読んでいないのですが…。

東京ムービー新社が作成したTVアニメは欠かさず見ていました。アニメソングもバッチリ歌えます。大人になった面長な輪郭のオスカル様より、アントワネットの近衛兵になりたての少年?っぽさが残る丸い輪郭のオスカル様が好きでした。

でも、TVアニメ放送よりももっと以前に『ベルサイユのばら』の絵のついたポケットティッシュがありました。スーパーのレジ前に並んだ「ベルばら」のティッシュが欲しくて欲しくて(笑)オスカルの絵が格好良かったのです。マーガレットコミックス4巻「黒い騎士をとらえろ」のカバーイラストと同じイラストがシールになってティシュの中に入っていたと思います。ネットで画像検索すると、ティッシュそのものにもどうやら『ベルばら』の絵がプリントされていたようです。すごいですね。

実際に私がマンガで持っていた『ベルサイユのばら』は3巻「ゆるされざる恋」と4巻「黒い騎士をとらえろ」だけだったと思います。マリーアントワネットが既にフェルゼンに夢中になっていた頃、オスカルもフェルゼンを好きになって、どこかの令嬢を装ってドレス姿で舞踏会に出るシーンがありました。マリーアントワネットはプチトリアノン宮とかいうのをこしらえてフェルゼンと逢瀬を重ねるのだったと思います…。後半はちっとも読んでいません。でも、「ベルサイユのばら」が最終回を迎えると聞いて、雑誌を立ち読みした記憶はあります。フランス革命は終わっていて、ロザリーが回想していたような気がします。本当にあやふやな記憶で「ベルばら」ファンの皆さんには申し訳ありません。

そんな私がなぜ、王子が塀の上で歌うシーンを覚えているかというと、最近雑誌に掲載されていたのを見たからです。図書館で借りてきた雑誌penの2013年6月1日号「少女マンガ超入門」だったと思います。これは、雑誌の表紙も『ベルばら』です。ただ、最近マンガを取り上げている書物をいくつかまとめて読んだので出典が違ったら申し訳ありません。

とにかく雑誌には、塀の上でルイ・シャルル王子が革命歌をうたうシーンが取り上げられていました。母マリー・アントワネットから引き離され、既に王子として暮らした記憶もなく、革命歌をうたっているシーンです。マリー・アントワネットが投獄されているコンシェルジュリーについて「悪い女が投獄されている」と聞かされて「はやくくたばればいいのにね」とルイ・シャルルは無邪気に言うのですが、母親としてみると本当に悲しいシーンです。

その後、ルイ・シャルルは幽閉され酷い状態で死に至ったようです。わずか10歳でした。いつか火種になるかもしれないと思われたのかもしれませんが、子どもには罪はないと私は思います。
我が家の小さな子どもたちが、どうか大人の争いに巻き込まれませんように。私には何を変える力もありませんが、世界中の子どもたちの幸せを祈ります。
2015年9月2日(水)