2015年8月22日土曜日

LaLaDX9月号 その2は読んだ感想。


LaLaDX9月号の個人的な感想です。

まず、巻頭カラーの斎藤けん先生の「天堂家物語」。
ヒロインが超地味で世間に疎いのが魅力で、ところどころ笑わされます。小出しにされて全く全貌のつかめない「天堂家」の状況にせっかちな私は「早く進んでくれ!」と思ってしまいますが、今回は雅人の叔母?が出て来てちょっと異様な感じがしました。ヒストリカル・ラブロマンと銘打っていて、ヒストリカルな感じは分かりますが、ラブロマンの雰囲気はまだまだという感じです。らんちゃん、早く鬼のような雅人に正しく恋をして雅人を真人間にしてください。

「狼陛下の花嫁」と「ラストゲーム」は、本誌で人気を誇る2作品の特別編です。
「狼陛下の花嫁」はいつものお話の短い版なので、いつもの通り楽しく読みました。「ラストゲーム」の方は夢落ちではないですが似たような感じなので、どちらかというと、高校の時の話とか中学生とか小学生とかの時の何か楽しいエピソードだったりしたら嬉しかったのに…と勝手に思ってしまいました。でも、「ラストゲーム」好きなのです。とりあえず、8月24日発売の本誌の展開を待ちます。

小椋アカネ先生の「彼女になる日」はAneLaLaの方もあるからか、前号はお休みだったのですね。毎回、成海を振り回している感のある相楽ですが、今回も振り回していましたね。でも、最後の方で黒川を守るためにちょっと頑張って好感度アップ?です。それにしても、相楽はヒロインなのにうじうじしすぎです!成海も黒川もこんな相楽のどこが好きなのでしょうか?頼りないところでしょうか?という感じで、結構毎回楽しく読んでいます。個人的にはAneLaLaバージョン(AneLaLaにうつる前はLaLaDXに掲載されていたやつです)が好きです。

江咲桃恵先生の「とうがらし一味」…4pのものにコメントを付けると完全ネタバレしそうで恐いですね。しません。気を付けます。
プチプチに青い空、ギャグマンガなのに素敵な構図です(笑)

草川為先生の「世界で一番悪い魔女」は、カラーの扉絵がとても好きです。
この色づかいが何ともいえず私の好みです。表紙の絵より紙質の違いか発色の彩度が控えめなのが良いと思います。範囲指定してペイント系のソフトで塗っているのかな?私はPhotoshopで画像加工しかしないので色塗りの技術は皆無なのですが、でも、クインタのドレスのラインは手描きですよね。バックに描かれた花の扱い方も私好みというのもあるのですが、タイトル文字などレイアウトも、扉ページのレイアウトをされた方がきれいにまとめてあって好感が持てます。内容は、新たな登場人物ネスターの友人ジュードが出て来て、クインタの秘密を「立ち聞きした人物は誰?」という感じで次号の展開が待ち遠しいところです。

辻田りり子先生の「恋だの愛だの」、コミックスのシリーズ累計100万部突破おめでとうございます。コミックス9巻の帯にも書いてありましたね。まぁ、コミックスの話はまた今度ゆっくり書かせていただきます。
出だしで「さすが辻田先生!さすが姫乃さゆり!」と、大うけしました。「もし、苗床かのこが普通の女子高生だったら」もっと普通の少女マンガらしい展開になって私はコミックスの売上に貢献しなかったでしょうね。今回は「かわいい椿くん」と「口説き上手の矢吹さん」の両方が見られておいしい展開でした。ここに来てやっと、椿の対抗馬としては矢吹しかいないんだなと登場人物の必然性として矢吹に納得しました。それにしても小田部の素顔、見たいですね。

ナッツ先生の「ビリギャル」は、原作の方が気になって全部ではないのですが少し読みました。マンガの方はさらっと読んでいますが、昔、私もナッツ先生のような絵が描きたかったので、それもあってか応援しています。連載第1回目の冒頭のシーンと今回が繋がっていますね。次号で最終回なので、きれいにまとめて欲しいと思っています。

河口けい先生の「ウチの鬼先生」。いつもさらっと読んでいるのですが、いつのまにか線がとてもきれいになって絵が見やすくなっていますね。「魔王ボイス」の最初と比べてみるとよいかも。絵がきれいというだけで、読ませる力がアップしますね。もちろん、河口けい先生はギャグも面白くて、いつも勢いがあって素敵です。今回は新キャラ「百目鬼先生」の登場です。

久賀流先生の「誓約フロランタン」。ドルチェシリーズ、毎回楽しみにしていますし今回のお話も好きなので、とやかく言うのは気が引けるのですが、個人的意見なのでご容赦下さい。せっかくカラーの扉絵なのですから、パソコンで作り過ぎないで画像処理は必要最低限位に使用した方が良いのでは…ぼかしや配色が気になるのです。何だかとっても生意気ですが、カラーはやっぱり私の楽しみの一つなので、どんどんレベルアップして楽しませて下さい。

あとは、読み切りですね。
八屋百先生の「南国サマーブルー」を読んで泣いてしまいました。こういう展開にすぐホロリとなってしまうのは年のせいかなと思いますが、八屋百先生は絵も整っていて私の好みですし、お話もきれいにまとめてあります。
それから第281回LMSベストルーキー賞受賞作品の尚仲線先生の「アンリミテッド・バレンタイン」が良かったです。展開と見せ方に華があると思います。
読切り作品を描いているのは、これからぐんぐん伸びていく先生方なので、本当に毎回「どんな作品が出て来るかな?」という楽しみがあります。次号のLaLaDX11月号での掲載も楽しみにしています。5月号に「藍くんと忘れな草」を描いていた縞あさと先生がまた出てこないかなとちょっと期待して待っています。
2015年8月22日(土)