2015年11月11日水曜日

おじさんが主役のほのぼの猫マンガ

私は横浜市民ですが、横浜の市の境の方なので最寄駅の書店には夢路行先生の本(秋田書店のマンガ)はほとんど置いていません。先日、アマゾンで検索をしたら、9月に夢路行先生の新刊が出ていたので慌てて購入しました。それが『あの山越えて』の27巻と『猫の世界には箱がある』でした。

『猫の世界には箱がある』は題名の通り猫マンガです。猫にまつわるエッセイマンガも描かれていますが、エッセイではなくマンガ作品です。私は猫好きではありませんが、夢路行先生は猫好きでエッセイマンガも猫が出てくるマンガもどちらも描いています。『猫の世界には箱がある』の前には『ねこもこら』という猫マンガも描いています。

『ねこもこら』は、社会人1年生の新入社員(男性)が始めての一人暮らしで子猫を押し付けられ、猫と暮らし始めるお話です。ペットOKのマンションで、飼い主同士の交流もあります。
一方、『猫の世界には箱がある』は年頃の娘もいる中年男性が単身赴任で始めての一人暮らしをするお話です。男の一人暮らしという点では同じですが、年齢が違い、それから住まいが違います。おじさんの住むアパートはペット不可、おじさんは猫に全く興味がなかったにも関わらず、猫をたくさん見かける毎日の中で少しづつ猫が好きになり、ついには「猫の観察が趣味」と公言するようになります。隣の家の男性、近所の男の子とそのママ、アパートの隣に住む青年などと猫を通して親しくなります。
ほのぼのとした内容も、夢路行先生らしく素敵ですが、毎回6ページというページ数でまとめてある所もすごいと思います。

おじさんは、自分のアパートの網戸に日課のようにへばりつく猫を「網戸にくっつくくん」と呼んでいます。最後にきちんと「何故猫が日課のように網戸にくっつくのか?」という謎を説明してくれています。それを読んで、「我が家の網戸にも猫がくっついてもいいのにな…」と思いました。
猫好きもそうでない方も、おじさんと猫に癒されるそんなマンガです。
2015年11月11日(水)